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2012.05.19


それはもう

ごく当たり前のように 自然に










さほど大きくもないその瞳を

特に得点される事もない足の長さも

お世辞にも可愛いとは言えない笑い声も

意味もなく止め処なく五感が拾い集めていた






「お前さ、」

呼びかけに 視線だけ寄越して応える





「俺さ、」

瞼を半分落とし 不鮮明さに不快を告げる






「煩く感じないんだよな お前のこと。」






そう気付いたのは いつだったか

三流ドラマに涙を流し 人のシャツをティッシュのように扱い

そのままそうして泣き疲れて 人の寝床を奪って落ちた

触れ合うような理由は無く 手を伸ばす意味もなく

ただ 頬に落ちた睫毛を 払いたかっただけだった







「…違う!右はお箸持つ方だから反対だ!!!」







けたたましい寝言と共に睫毛はさらに床に落ちた

そのままそうして 夢の続きへと落ちていった






声を上げて笑った

自分は気付いてしまった






睫毛が床に落ちることが自然なように

そのままそうして恋に落ちた




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model:蝣介






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2012.05.11

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触れずにいても

キスは出来るんだよ




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2012.05.07

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触れる軌道が弧を 描く

爪の痕がひとつ ふたつ



首筋から聞こえる 流れの音

渦まき管を貼り付けて 息を飲む



汗が他人のように通り 過ぎていく

寄せた根眉がまるで 蕾のよう



傷付けながら愛を 撫でる

痛みを霞ませ悦を 奏でる



浮き上がる血の管 ひと撫で ふた舐め

土踏まずに恋をして 盆の窪に契りを落とす



吸い込む息は 塩水の如く

横隔膜を押し上げて 吐き出す息は熱湯の如く



滴る様に傷付いて

その傷をまるで 愛するように突き挙げて

そうして そのまま





そのまま



そうして






隙間なく重なる 咽喉が

膜の付いた熱を吐く







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